旧・花巻町役場庁舎 概要・歴史
総檜造りの役場跡
旧・花巻町役場庁舎は岩手県花巻市にある庁舎跡。材木町公園内に位置する。
1928(昭和3)年竣工の総ヒノキ造、瓦葺き2階建て建物で、役場として使われていた1933(昭和8)年には、宮沢賢治(1933年9月21日没)の追悼集会が開催されている。
庁舎としての役目を終えた後、1970(昭和45)年に一旦解体され現在地に移築された。
市民の憩いの場として利用されていたが、現在は老朽化により休館している。
建物に隣接して、花巻電鉄のデハ3が静態保存されている。車体幅が約1.6mと極端に狭く、車端部ではさらに幅員の狭まった特異な形態で、その特徴ある前面の姿から「馬面電車」、あるいは全体の形が似ていることから「ハーモニカ電車」などと呼ばれた。
宮沢賢治の小説『銀河鉄道の夜』に登場する鉄道は「蒸気機関ではなくアルコールか電気で走る」と書かれており、花巻電鉄の車両がモデルではないかと推察されている。
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2025-01-27
2025-03-18