ビラ立山(亀谷温泉の廃ホテル) 概要・歴史
亀谷温泉の半解体ホテル
ビラ立山は富山県富山市(旧・上新川郡大山町)にある亀谷温泉(かめがいおんせん)のホテル。有峰林道亀谷料金所のすぐそばに位置する。
1976(昭和51)年に開業。
地上5階地下2階建て、103名収容の宿泊施設で、100名収容の大宴会場のほか、中小宴会場、大浴場、レストラン、スキー乾燥設備などを備えた。往時はスキー客などで賑わったらしい。
閉業時期不詳ながら、2000年の電話帳にそれらしい存在が見当たらず、既に営業していなかった可能性が高い。2009年時点でホテル売買サイトに登録が見られる。
2013年時点では外壁に経年劣化による汚れなどが見られるものの、窓ガラスの損壊もなく外観上は比較的綺麗な状態だったが、2019年10月時点では1階裏口の扉が破壊されておりやや荒らされた形跡が見られた。
2021年10月時点で解体工事が進められており、外壁の一部が既に撤去され、壁に空けられた大穴から内部に落書きがされている様子が窺える状態となった。このまま2021年中には撤去が完了すると見られていたが、その後に工事は中断、2022年7月時点でも2~3階までの外壁が崩された中途半端な状態のまま現存している。
同ホテルは2021年に立山町の解体業者が購入、解体してドッグラン施設を作る予定だったが、温泉を引き込む金属管を傷つけると他の施設に影響する可能性があるため市観光政策課から中断を要請されたと主張。一方で市側にそのような意図はないらしく、認識の行き違いにより中座していたものらしい。
(※参考:読売新聞2023年8月19日)
2014-05-26
2023-08-20