福島町立日出小学校 概要・歴史
断崖の上に残る美麗な廃校
福島町立日出小学校は北海道松前郡福島町にあった学校。
1924(大正13)年、季節分教場として開設。同地は切り立った崖が沿岸沿いに続く地形で漁労生活を営む集落があったが、当時は海岸沿いの道もなく移動手段は船のみで、通学困難な生徒のために分教場が設置された。
1941(昭和16)年に正式に小学校となる。
戦後、1964(昭和39)年に現校舎が完成。1977(昭和52)年に廃校となった。
険しい崖の上に位置し、海岸沿いの道からは細い九十九折の先になるが、2021年現在、この登道が既に草木に覆われ倒木に遮られている。下部にはガードレールが残っていることから、往時は車両が進入したらしいが、現状では徒歩以外通行不能である。
校庭跡は全体に草生しており、校舎は朽ちて一部で壁が倒壊し野ざらしになっている。
崖下に海を望む高所に小さく校舎が張り付く様相はジブリ映画の舞台のようである。
また日出集落は学校より少し南西側(福島市街側)の川沿いに位置するが、ほぼ廃村となり半壊した建物が並んでいる。
2014-10-02
2024-05-12