興津川製紙は静岡県静岡市清水区の製紙工場。 『商工信用録 昭和31年度版』(東亜興信所)には1951(....

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名称 興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
住所 静岡県静岡市清水区谷津町
種類 廃工場・発電所
静岡県の廃工場・発電所
スコア
★★★★★★★★★ 88
現況 現存
評価 ■■■■
画像 photos 興津川製紙(静岡市清水...の写真

興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡) 概要・歴史

巨大「地球釜」のある製紙工場跡

興津川製紙は静岡県静岡市清水区の製紙工場。

『商工信用録 昭和31年度版』(東亜興信所)には1951(昭和26)年創業と記載されているが、谷津に大規模な工場が建設されたのは1964(昭和39)~1971(昭和46)年である。複数建物から構成される大規模な製紙工場で紙や貼合品などの製品を製造していたらしい。

1987年に興津川製紙と他の製紙会社との間で土地引き渡し等に関する裁判が行われている。

雑誌『紙パルプ技術タイムス』(テックタイムス、1995年11月)には従業員数63名と記載されている。

2018年度の決算公告が官報に記載されていること、電話帳の記載が2019年まであるものの、2011年時点で廃墟として言及されており、工場としては稼働している様子が見られない。廃棄物置き場等として利用されていたとも言われる。

損紙と水を入れ蒸気を注入し回転させることでパルプに戻す「地球釜」と呼ばれる機器が複数備えられていた。

2022年12月時点で一部建物で経年劣化による崩壊が進んでいる。

2023年11月時点で現存し、大型建物の屋根が抜け、金属部分は腐食、一部建物は完全に崩壊している。建物群には美しく蔦が這い、施設内にフォルクスワーゲンなど複数の廃車が放置されている。部分的に落書きが見られる。

興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡) 画像

興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
© 2024 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
© 2024 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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フォルクスワーゲンが置き去りにされている
フォルクスワーゲンが置き去りにされている
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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草むらの中にも廃車
草むらの中にも廃車
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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屋根の抜け落ちた大型建物
屋根の抜け落ちた大型建物
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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施設内部
施設内部
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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地球釜
地球釜
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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周辺には木造の小型建物が複数ある
周辺には木造の小型建物が複数ある
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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美しい紅葉に包まれている
美しい紅葉に包まれている
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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シックナーのような巨大撹拌機器
シックナーのような巨大撹拌機器
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興津川製紙(2020年4月)。新幹線の高架下を通って最初に目にする正面部分。トラス橋のような形をした設備がある
興津川製紙(2020年4月)。新幹線の高架下を通って最初に目にする正面部分。トラス橋のような形をした設備がある
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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施設内
施設内
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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壁面の赤が印象的である
壁面の赤が印象的である
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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少し進んだ先にある建物群
少し進んだ先にある建物群
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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事務所跡らしい建物
事務所跡らしい建物
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数々の物品・廃材や、恐らく2代目スカイラインと思われる廃車が2台並んでいる
数々の物品・廃材や、恐らく2代目スカイラインと思われる廃車が2台並んでいる
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廃車が埋もれている
廃車が埋もれている
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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トラック、フォルクスワーゲン、緑の車(車種不明)の3台の廃車が並んでいる
トラック、フォルクスワーゲン、緑の車(車種不明)の3台の廃車が並んでいる
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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川沿いに面した部分の遠景
川沿いに面した部分の遠景
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歩道として整備された桜並木から
歩道として整備された桜並木から
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タンクと歯車と煉瓦
タンクと歯車と煉瓦
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡)
©Departure

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興津川製紙(静岡市清水区谷津町の工場跡) ストリートビュー・空中写真

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おセンチ巡り4 脳漿掛け流し/ウェブリブログ
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FP渡辺のちょっといいはなし : 興津川製紙
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興津川製紙 | Departure
興津川製紙 | Departure リンク切れの可能性があります
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美しく生きたい 静岡県静岡市清水区谷津町 興津川製紙工場と桜並木の彼方
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僕は以前興津は海も山もある町だと言ったが、もう一つ忘れてはならないものがある。それが興津川だ。山中を流れるアユ漁ができるほどの清流はこの地には欠かせない。ここで話すと長くなるからしないがね、歴史的観点から見てもそうだったのだよ。さて、かような興津川の淵にはかなり大規模な工場跡が位置している。どれぐらい大規模かと言えばすぐ横を走る東海道新幹線の車内からでも確認できるほどだ。そのため撮った写真数は85枚にも及ぶ。しかしこれでも、これでもまだ十分に撮ったとは言えないのだ。「地球釜」と呼ばれる施設を初めとした工場の心臓、主要部分を撮影はしていなかった。何故なら、さほど再訪に手間がかかるような場所ではないし、外周を廻るだけでも十分に満足してしまったからだ。兎に角それほどまでに見どころが多い。そして、その真横には桜並木が立ち並ぶ遊歩道がある。4月上旬に行ったことに対してはこれと言った理由もないし、コドモでいられるモラトリアムを偶然により授かった故来たということに過ぎないが、この時期にきて素直によかったと思えた。寂寞の中に鎮座するその工場の名は興津川製紙。過ぎ去ってしまった想いの残響に遡行する。僕は「廃墟を視る」というその行為を改めて噛み締めながら、脳裏に焼き付け、オートマタのように記録し――収めた。ここに紹介するのはその一部だ。興津駅からものの2,30分山の方へ歩くと、当該物件へ辿り着くのだが、道中にはこんなものがあった。現存するものでは日本最古の丸ポストだ。そもそも丸ポスト自体が減少傾向にあり、今となってはそう簡単にお目にかかれないものであるけれど、興津地区では比較的よく見かけるよ。
O製紙工場 | Departure
https://www.departure-ruins.com/o-seisi/
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