大船渡津波祈念館は岩手県大船渡市にある震災遺構。 補強コンクリートブロック(CB)造2階建ての個人宅...

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名称 大船渡津波祈念館
住所 岩手県大船渡市赤崎町大洞
種類 団地・住宅・別荘
岩手県の団地・住宅・別荘
スコア
★★★★★ 17
現況
評価 ■■

大船渡津波祈念館 概要・歴史

津波から命を救ったCB造

大船渡津波祈念館は岩手県大船渡市にある震災遺構。

補強コンクリートブロック(CB)造2階建ての個人宅で、1960(昭和35)年に日本にも大きな被害を引き起こしたチリ地震津波を体験した大工、故・三浦賢吉氏が「津波に耐えることができるのは木造ではなくCB造である」と確信し自宅として建てた。

三浦氏は津波に負けない住宅を安価に提供するために建設会社を興し、大船渡市赤崎地区に多数のCB造を建設した。2011年3月の東日本大震災による津波によって周囲のほとんどの木造家屋は崩壊したが、彼が建てたCB造は津波に耐えた。

震災時、既に三浦氏は逝去されており、自宅には妻・三浦千花野氏が一人で暮らしていた。2階の天井数センチ下まで津波が浸入したが、夫が建てたCB造のお陰で一命を取り留めることができた。

建物はNPO法人「大船渡津波祈念館を保存する会」により東日本大震災後のままの姿で保存されている。外壁には津波や漂流物がぶつかった跡が残っている。

注意 痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません

大船渡津波祈念館 画像

大船渡津波祈念館(2022年5月)
大船渡津波祈念館(2022年5月)
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