柏陸軍飛行場掩体壕群は千葉県柏市にあった柏陸軍飛行場の遺構。 柏陸軍飛行場は1938(昭和13)年11月....

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名称 柏陸軍飛行場掩体壕群
住所 千葉県柏市正連寺430
種類 軍事施設・戦争遺構
千葉県の軍事施設・戦争遺構
スコア
56
現況 現存
評価 ■■
画像 photos 柏陸軍飛行場掩体壕群の写真

柏陸軍飛行場掩体壕群 概要・歴史

門柱跡が残る

柏陸軍飛行場掩体壕群は千葉県柏市にあった柏陸軍飛行場の遺構。

柏陸軍飛行場は1938(昭和13)年11月に開設。現在の県立柏の葉公園を含む柏の葉、中十余二の地区に位置していた。

立川飛行場から飛行第5戦隊の部隊本部が転営し、1939(昭和14)年には、飛行場南側の高田原・十余二梅林地区(後の柏機械金属工業団地付近)に飛行機の整備に関する訓練や教育を行う第4航空教育隊(東部第102部隊)が開設されたほか、飛行場に配備されていた飛行機や車両の整備・点検を行う補給機関として、兵営の西側に位置する八木村駒木新田(現・流山市駒木台)地区に陸軍航空廠立川支廠柏分廠が開設された。

当初は主に訓練飛行が行われていたが、戦局の悪化に伴って飛行戦隊が次々に展開し、本土空襲の本格化した1944(昭和19)年11月以降は頻繁に邀撃出動が行なわれた。

また、日本初のロケット戦闘機秋水の基地として指定され、飛行場から数km離れた田中村大室・花野井地区には地下燃料貯蔵庫が建設された。これらは秋水地下燃料庫の跡として遺構が残っている。

戦後は米軍に接収され、1955(昭和30)年に米空軍柏通信所、トムリンソン通信基地が建設されたが、返還交渉を経て1979(昭和54)年に全面返還となった。

飛行場の遺構として付近には掩体壕群跡が残存しているが、藪の中にあるため非常に分かりにくい。また再開発の進められている地域で、既に解体されている可能性もある。

また、柏飛行場の兵営施設・旧陸軍東部第105部隊の営門が、建設当時の位置のまま残されている。

柏陸軍飛行場掩体壕群 画像

旧陸軍東部第105部隊の営門(2020年5月)
旧陸軍東部第105部隊の営門(2020年5月)
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
営門脇に設置された案内板
営門脇に設置された案内板
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
こんぶくろ池自然博物公園の園内地図。赤丸位置に掩体壕が記されている
こんぶくろ池自然博物公園の園内地図。赤丸位置に掩体壕が記されている
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
園内の案内板
園内の案内板
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
園内の案内板
園内の案内板
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
こんぶくろ池自然博物公園の掩体壕。無蓋掩体壕のため、言われてなければ到底それとは気づけない
こんぶくろ池自然博物公園の掩体壕。無蓋掩体壕のため、言われてなければ到底それとは気づけない
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
ホテルリーベ脇の掩体壕。ホテルリーベも解体されている
ホテルリーベ脇の掩体壕。ホテルリーベも解体されている
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
この付近に掩体壕があったはずだがまったくわからない
この付近に掩体壕があったはずだがまったくわからない
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
公園奥の掩体壕があったらしい場所。まったくわからない
公園奥の掩体壕があったらしい場所。まったくわからない
© 2020 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止

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柏陸軍飛行場と印旛陸軍飛行場をHPに掲載 - 海鷲よ甦れ - Yahoo!ブログ
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そのため、柏飛行場には、秋水用の掩体壕などが作られつつあった。また、過酸化水素などロケット燃料の貯蔵庫として、地下壕が建設されたが、リスク分散のため、それは柏飛行場から東へ2Kmもはなれた花野井や大室などの地であった。
【秋水】燃料庫跡 : NeoNATS
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柏飛行場 【正門跡・無蓋掩体壕】: 城跡散策の記録
http://jp-castles.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-4e43.html
ちなみに柏陸軍飛行場のほかにも周囲には松戸陸軍飛行場(現:松飛台)と藤ヶ谷陸軍飛行場(現:下総航空基地)も続けて建設されていますが、航空基地として今も機能しているのは前述の通りで藤ヶ谷陸軍飛行場のみです。 戦後ほどなくして