羽幌町立曙小学校(太陽高等学校、北辰中学校) 概要・歴史
太陽高校と曙小学校の校章が並ぶ
羽幌町立曙小学校は、北海道苫前郡羽幌町曙にあった学校。道道356号線築別線沿いに位置する。「A小学校」等として紹介されていることもある。
現存する建物は当初は太陽高等学校の校舎であったが、後に北辰中学校、次いで曙小学校として使用され、その後放棄されたものである。
北海道羽幌太陽高等学校は1951(昭和26)年に北海道立羽幌高等学校の太陽分校として開校。1952(昭和27)年に町立羽幌太陽高等学校となる。1953(昭和28)年に北海道羽幌太陽高等学校と改称。1971(昭和46)年に廃校。
北辰中学校は1964(昭和39)年10月に旭ヶ丘中学校と曙中学校が統合して開校。1965(昭和40)年1月12日、新校舎が完成。当時は羽幌本坑の北西、曙地区の南東の端に位置していた。1964(昭和39)年5月24日に火災により全焼。これを機に曙中学校を統合した。
1970(昭和45)年11月の羽幌炭鉱閉山により生徒数が激減、1971(昭和46)年5月、廃校になったばかりの太陽高等学校跡に校舎を移転した。1975(昭和50)年3月31日に閉校、羽幌中学校に統合された。
曙小学校は1906(明治39)年に苫前郡御料第二簡易教育所として開校。何度かの改称を経た後、1947(昭和22)年に羽幌町立曙小学校となった。当初は現存する校門奥に位置していたが、1975(昭和50)年3月、閉校したばかりの北辰中学校校舎跡に移転した。なお、これ以前の校舎も2000年代初頭頃まで残っていたらしいが、解体され現存していない。1990(平成2)年に閉校。
2019(令和元)年7月時点で校舎跡、体育館跡、教員住宅跡らしい建物、校門跡、記念碑などが残る。木造平屋建て校舎の入り口には、中央に太陽高等学校の校章、その左に曙小学校の校章が設置されている。体育館が農具置き場等に転用されているほか、敷地内には新らしく倉庫などが設置されている。また、校庭跡には「曙生活館」が新設されている。
2022(令和4)年4月現在、建物内の物品が整理されており、夏頃までに解体の予定があるらしい。