大栃林用軌道 概要・歴史
大栃林用軌道は香美市物部町大栃を基点とした森林軌道。
1934(昭和9)年に大栃 - 別府間に軌道が敷設されたことに始まり、別府から南の杉熊川沿い、別府より北の別府峡・物部川沿いへと軌道を延伸、両河川から東の支流沿いにも支線が敷設された。一部では一般客も乗車させていたらしい。
昭和30年代後期に廃止され、線路は1964(昭和39)年までに撤去されている。
別府峡沿いに多くの隧道跡や橋梁跡などが残る。「別府峡隧道」とも呼ばれる素掘り隧道は、軌道の隧道を拡幅したものらしい。
地図は別府峡の門谷峡付近。
跡地は崩落が激しく、十分な経験と装備なしに接近することは危険である。
2014-03-02
2022-07-12