下野煉化製造会社ホフマン式輪窯(シモレン煉瓦窯) 概要・歴史
近代化遺産として管理
下野煉化製造会社ホフマン式輪窯(下野煉化製造会社煉瓦窯、シモレン煉瓦窯)は栃木県下都賀郡野木町にある赤煉瓦製造用の窯。
1890(明治23)年に、「ホフマン式輪窯」と呼ばれる当時最新鋭の煉瓦窯(東窯)が完成、続いて、1892(明治25)年には同じホフマン式の西窯が完成した。以後、大正期・昭和期にわたり、工場や鉄道建設のために赤煉瓦を供給した。
1971(昭和46)年、社名を「株式会社シモレン」に改め、1972(昭和47)年に需要の衰退により、赤煉瓦製造販売が中止された。
西窯は1923(大正12)年の関東大震災で倒壊、東窯のみが残る。16個の窯をリング状に並べた連続焼成窯である。イギリス積みの煉瓦造で、屋根は鉄板葺きとする。窯内部は高さ2.8メートル、幅3.3メートル、平面がドーナツ形のトンネル状を成し、天井はボールト形である。
近代化遺産として管理されており、2016(平成28)年5月10日に野木町交流センター“野木ホフマン館”としてリニューアルオープンした。
痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません
2014-10-25
2021-02-07