大沼スカイタワー 概要・歴史
道内初の昇降式タワーだったが
大沼スカイタワーは北海道亀田郡七飯町の大沼の南岸にあった回転昇降式展望塔。「O沼スカイタワー」等として紹介されていることもある。
1982(昭和57)年7月15日に開業。全高70m直径2.5mの支柱を62人乗りの2階建てキャビンが毎分1回転しながら上下する仕組みだった。
総工費5億8千万円が投じられた道内初の昇降式タワーで、完工式には地元商工会、工事関係者らが出席し盛大に執り行われたという。
タワーには付帯施設として焼きトウキビ店「タワーッ子」、食堂「タワーハウス」などが設けられ、「タワーホワイトチョコレート」などの土産品が販売された。
期待した集客が得られず、短期間で廃業したらしい。『北海道事業所名鑑』(総務庁統計局、1985年8月)の記載を最後に文献にも登場しなくなる。第二期工事として淡水魚水族館の建設計画もあったが実現しなかった。
1991年頃には錆の目立つ状態となり、入り口のビニールテントはボロボロに朽ち、周囲に雑草が茂り廃墟状態となっていた。
2003年度に七飯町が跡地を買収、2008年頃に解体された。
(※参考:雑誌『はこだて財界』(函館財界問題研究所、1982年9月))
解体され現存していません
2014-10-28
2024-03-02