夕張鹿鳴館(ゆうばりろくめいかん)は北海道夕張市にある歴史的建造物。 1913(大正2)年、北炭夕張炭...

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名称 夕張鹿鳴館
住所 北海道夕張市鹿の谷
種類 その他・廃墟一般
北海道のその他・廃墟一般
スコア
★★★★★★ 18
現況
評価

夕張鹿鳴館 概要・歴史

閉業と再開を繰り返す幻の豪華建築

夕張鹿鳴館(ゆうばりろくめいかん)は北海道夕張市にある歴史的建造物。

1913(大正2)年、北炭夕張炭鉱などを営む北海道炭礦汽船株式会社により、役員の交歓や来賓の接待のための迎賓館「鹿ノ谷倶楽部」として開設された。

木造平屋建て、建築面積1609㎡、中央の本館、西の第一別館、東の第二別館が廊下で接続されている。外観は和風ながら洋間も備えた和洋折衷様式で、豪奢な室内装飾や庭園を備え、天皇・皇族の宿泊施設にも供されたという。

炭鉱の閉山に伴い夕張市に移管されたが、老朽化等により長らく幻の施設となっていた。

1994(平成16)年から「旧北炭鹿ノ谷倶楽部・夕張鹿鳴館」として一般公開が始まり、1999(平成11)年にはNHK連続テレビ小説「すずらん」のロケ地ともなった。

2006(平成18)年6月20日に夕張市が事実上倒産したことに伴い、当時の運営主体であった夕張市の第3セクター「石炭の歴史村観光」も破綻。翌2007(平成19)年に「夕張リゾート」に管理を委託しする形で再開したものの、2008(平成20)年6月に土台の腐蝕による倒壊の危険が指摘され、修繕費の見通しも立たないことから、同年10月に閉鎖された。

2009(平成21)年4月に小樽市の廃棄物処理業者「テクノ」に無償譲渡された後に補修工事が行われ、2011(平成22)年5月27日に宿泊施設「オーベルジュ夕山荘」およびレストラン「ミレディ」として夏季のみの営業を再開した。

しかし2015(平成27)年度の営業を最後に休業。再び譲渡先を探すこととなり、2017(平成29)年8月に「元大夕張リゾート」により買収される。

2018(平成30)年10月3日の営業再開を予定していたが、北海道胆振東部地震や台風の影響で資材の到着が遅れるなどしたため一般見学再開のみにとどまっている。

なお、同建物は2011(平成23)年に国の登録有形文化財に登録されている。

注意 痕跡を残しての再利用・一部現役・一部解体等、通常の不使用状態ではありません

夕張鹿鳴館 画像

夕張鹿鳴館(2021年10月)
夕張鹿鳴館(2021年10月)
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