沼の家 概要・歴史
沼の家は広島県福山市の建物通称。同地近くに位置する神勝寺の関連で、旧開基堂に付属する作業員用の寮であった可能性がある。少なくとも3軒の建物がある。
住宅地図においては、開基堂とともに1990年版住宅地図より登場するが、輪郭のみで名称がない。2003年版より空白になる。
開基堂へ向かう道の途中に沼があるが、道側から見ると奥の方に家屋があるのが見える。沼に沿って左右どちらからでも行くことができるが、左側から行くとまず木材やゴミの散乱した地帯に出るため、ここにももう一軒あった可能性がある。ここを過ぎると倒れた竹に覆われた道に出るため越えながら進むと、右下方面に少なくとも3軒、山上側にもう1軒家屋があるのが見える。
山上側の1軒は家屋と言うよりお堂のような小さな建物であり、床板がすっかり落ちてしまっている。
地すべりがあったらしく、倒れた竹に阻まれ残り3軒のうち2軒には物理的に近づくことができない。最も沼側にある建物の内部は、床がすっかり歪んでいるが、畳は室内の一角に積み上げられており、事前に片付けられていた形跡がある。
ちなみに山門のすぐ側にもかつては沼があったが、この付近に土台とガスメーター等が残されていることからもう一軒建物があったと見られる。
2019-12-02