レストホテル道後城 概要・歴史
一泊50万円の天守閣
レストホテル道後城は愛媛県松山市にあるラブホテル跡。
1980年代に開業。1984年5月時点で建物一部ができあがっているため、1985年頃の開業と推測される。土地面積1万4995㎡の広大な敷地に鉄骨造り瓦葺の2階建、同4階建、同5階建の3棟の建物が並び、五層天守閣を模した城状のデザインが遠方からでも目を引く豪華変わり種ホテルである。営業当時には一泊50万円のデラックスルームもあったという。
北側(入口から見て右)に小天守閣、南側(左)に大天守閣があり、その間は「6」の字型に1階がガレージ2階が客室の低層棟で接続されている。低層の西側が101~112(104、109を除く)、南側と東側が201~212(204、209を除く)、小天守閣部分に116、213、215、216、大天守閣本丸に217~223(219を除く)が連なっている。最上階の部屋にはサウナが備えられていた。
2003(平成15)年に県税滞納により愛媛県庁に差し押さえられており、営業もこの時期に終了したらしい。
2009(平成21)年2月に、土地と建物まるごと最低落札価格1億4500万円でヤフーオークションに出品されたが、落札されなかった。その後落札価格を大幅に下げて再度公売に出されたらしい。
2023年1月時点で現存し、建物壁面や瓦にいくらか経年劣化の跡があり、一部で落書きが見られるものの、大規模な損壊等は確認できない。出入り口は封鎖され管理されている。
なお、同ホテルから坂を上がった先は現在大規模な住宅街になっているが、ホテルの営業当時は未開発だった。
2014-01-20
2023-11-12