大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所 概要・歴史
「新高山、登レー二○八」の暗号電報
大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所は北海道稚内市にあった旧海軍通信施設。大本営海軍部と直結した送受信基地だった。
1931(昭和6)年、大湊海軍通信隊稚内派遣隊幕別送信所として新設。1937(昭和12)年、海軍大湊通信隊稚内分遣隊に昇格。
1941(昭和16)年、レンガ造りの庁舎と隊舎の完成。同年12月2日、「新高山、登レー二○八」の暗号電報が、ここから単冠湾の機動部隊司令官南雲海軍中将に中継打電された。
1945(昭和20)年3月17日、硫黄島最後の攻撃の決別電報が小笠原兵団長栗林中将より傍受する。
戦後、1947(昭和22)年、アメリカ軍第11空挺部隊の一部、第1騎兵師団通信業務隊が幕別送信所跡に駐留。1962(昭和37)年、キャンプ撤退となり返還された。
歴史的建築物として管理されているが、積雪による損傷が進み、一部屋根が崩落している。
2014-10-28
2023-11-20