赤間炭鉱 概要・歴史
選炭工場跡とズリ山階段
北炭赤間炭鉱は北海道赤平市にあった炭鉱。「北炭A間炭鉱」等として紹介されていることもある。
1938(昭和13)年に開鉱。
戦後、1951(昭和26)年頃に最盛期に達し、1700人を超える従業員を擁したという。
1973(昭和48)年に閉山。
赤平駅近くに、1941(昭和16)年に北炭赤間橋とあわせて建設された北炭赤間炭鉱選炭工場跡があった。選炭工場と積込機を分かれており、ベルコン斜路で結合されているのが特色だった。1999(平成11)年5月に大部分が解体されたが、巨大な原炭ポケットが残存し、敷地外より外観のみ見学可能である。
また赤間炭鉱ズリ山が残る。坑内や選炭機から排出されるズリを、ズリ山頂上にある100~150馬力の巻揚機でワイヤーをドラムに巻き、ズリを満載したスキップ(トロッコ)を山の頂上まで引き上げ、ズリを堆積した。
このズリ山跡が、ズリ山階段・ズリ山展望広場として整備されている。ズリ山階段としては日本一の777段、標高197.65mである。登山路が設置されており、頂上まで徒歩30分程度で登ることができる。頂上には展望台が設けられている。
また、ズリ山跡付近には末広炭鉱の坑口跡が見られる。明治時代に奈江炭山、大正時代に赤平坑として稼業していたものを北炭が1939(昭和14)年に再開。1955(昭和30)年に北炭赤間炭鉱末広坑となり、1969(昭和44)年に閉山した。
2014-10-14
2021-06-21