雄別炭鉱(ゆうべつたんこう)は、北海道阿寒町(現・釧路市)にあった炭鉱。舌辛川沿いに数カ所の坑口....

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名称 雄別炭鉱
住所 北海道釧路市阿寒町雄別22線
種類 廃鉱・採石場跡
北海道の廃鉱・採石場跡
スコア
★★★★★★★★★★ 136
現況 現存
評価 ■■■■
画像 photos 雄別炭鉱の写真

雄別炭鉱 概要・歴史

無人の集落に多くの遺構が眠る

雄別炭鉱(ゆうべつたんこう)は、北海道阿寒町(現・釧路市)にあった炭鉱。舌辛川沿いに数カ所の坑口が存在したが、主力は雄別通洞であった。

1919(大正8)年12月に北海炭礦鉄道株式会社が創業。 翌1920(大正9)年より雄別鉄道の敷設と炭鉱開発が始まり、1923(大正12)年に鉄道が完成、炭鉱の操業が開始された。

翌1924(大正13)年には三菱鉱業(現在の三菱マテリアル)が買収し、 雄別炭礦鉄道株式会社と社名変更。

雄別炭礦鉄道株式会社は1928(昭和3)年に尺別炭鉱、1935(昭和10)年に茂尻炭鉱、1936(昭和11)年に浦幌炭鉱を買収し拡大を続ける。

戦後、1959(昭和34)年に再建合理化計画発表し、雄別炭礦株式会社に社名変更、鉄道部門を雄別鉄道株式会社として分離独立。1964(昭和39)年に上茶路炭鉱を開坑している。同1964(昭和39)年に雄別炭鉱で最大出炭量を記録。

しかしエネルギー革命が進み、さらに1969(昭和44)年に茂尻炭鉱で死者19名負傷者24名を出すガス爆発事故発生、閉山。この事故対応によって急速に資金繰りが悪化し、全炭鉱を閉山して1970(昭和45)年に会社を解散。雄別炭鉱も閉山となった。

資金繰りが原因による突然の会社倒産・閉山であったため、地元自治体は築後間もない公共施設などの放棄を余儀なくされた。山間僻地の企業城下町であったことから、閉山後急速に人口が流出、人口15,000を数えた一帯は無人地帯となった。

雄別通洞跡、鉱員用住宅、炭鉱購買会、ボイラー煙突、雄別炭鉱病院、トロッコ台座、雄別炭鉱通洞坑口や雄別炭山駅(雄別鉄道雄別本線の終点)ホーム跡、映画館「協和会館」のコンクリート映写室跡、雄別給油所など数多くの遺構が山中に残る。また布伏内地区炭鉱住宅が一部現役ながら道路際に確認できる。

一時は心霊スポットなどと言われていたが、現在は有志により清掃や落書きの除去などが行われ整備が進められている。

雄別周辺は国有林であり、現地へ行く際は入林許可を受けなければならない。また、周辺はヒグマの生息地でもある。

なお、付近には小規模な炭鉱として大曲炭鉱(1955(昭和30)年~1968(昭和43)年)、然別炭鉱(1956(昭和31)年~1970(昭和45)年)、増子炭鉱・古潭炭鉱(鈴木炭鉱)(1936(昭和11)年~1943(昭和18)年、1947(昭和22)年~1955(昭和30)年)、大和炭鉱(油谷雄別炭鉱)(1952(昭和27)年~1962(昭和37)年)、沢口炭砿(兵頭炭砿、乙別炭山)(1903(明治36)年~1923(大正12)年があった。

雄別炭鉱 画像

雄別炭鉱記念碑(2021年5月)
雄別炭鉱記念碑(2021年5月)
© 2021 廃墟検索地図 Haiken 転載禁止
購買会
購買会
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雄別炭鉱
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雄別炭鉱
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落書きが消された跡があり、一定の管理が行われている
落書きが消された跡があり、一定の管理が行われている
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ヘルメット
ヘルメット
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明り取りが美しい
明り取りが美しい
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鳩が棲み着いている
鳩が棲み着いている
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雄別炭鉱
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雄別炭鉱
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階段は木製である
階段は木製である
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煙突
煙突
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橋脚跡
橋脚跡
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雄別炭鉱
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林の中に建物基礎跡が見える
林の中に建物基礎跡が見える
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橋脚跡だろう
橋脚跡だろう
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レンガ造りの部分がある
レンガ造りの部分がある
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標識跡
標識跡
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何の跡だろうか。半円形のコンクリート塊
何の跡だろうか。半円形のコンクリート塊
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雄別炭鉱
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石炭が落ちていた
石炭が落ちていた
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雄別炭鉱
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